食文化研究家のスギアカツキです。
米の価格高騰で揺れる中、コンビニ各社はおにぎりを少しでも安く提供するために“おにぎりフェア(値引きキャンペーン)”を開催しています。
またローソンでは古米を使った「ヴィンテージおにぎり」を販売すると発表して一部で批判が上がるなど、おにぎりに関するニュースは次から次へと……。うれしいようなハラハラするような状況の中、もっとしっかりテンションが上がるようなトピックスはないだろうか? と探していたときに、あるうれしい話が思い浮かびました。
三大コンビニの値引きもありがたいけれど、ミニストップの「店内手づくりおにぎり」がX上で大絶賛されているではないですか! みなさん、ご存知でしょうか?
そこで今回は、「激うま!」と称賛されるミニストップのおにぎりの魅力を、実食しながらお届けしたいと思います。
ミニストップには、“店内手づくりコーナー”がある

店内には“店内手づくり”の専用コーナーがあり、実際に足を運んでみればその魅力は一目瞭然。おにぎり専門店のようなこだわり具材がたっぷり入ったボリューム満点のおにぎりがドーンと並んでいるのです。この光景はしみじみ幸せな気分に……。
具材を詳しく見ていくと、から揚げマヨ、北海道焼鮭、塩さばなど。また期間限定の具材が登場し、過去には黒毛和牛焼肉、うなぎごはん、伊勢志摩海苔佃煮、煮たまご、海鮮かき揚げなど、驚くような逸品が。コンビニとは思えないレベルで、ワクワクが止まりません。まずは気になるものを購入して、ひとつひとつ味を確かめてみることにしました。
厚みは驚きの4.5センチ!

手に取ってみて感動するのが、サイズ感。厚さは4.5センチ、高さは7.5センチで、一般的なコンビニおにぎりと比較すると2倍以上ありそうです。握り方もチルドケースに並ぶおにぎりとは違い、ごはんのふっくら加減におにぎり全体のずっしり感が見事に調和しています。

重量1.5倍のビッグサイズ。価格もリーズナブル

ちなみに超有名店「おにぎりぼんご」で卵黄+肉そぼろを注文すると、1個550円ですから、ミニストップは本物の卵黄ではなく卵黄ソースにはなっているものの、250円近くリーズナブルである点においては、間違いなく肯定的に感じるはず。550円のおにぎりには勇気が出ない人も、302円ならチャレンジしやすいでしょう。

ワンコインで買える「おにぎりセットかしわめし」が最高

おいしさのヒミツは鶏油や九州醤油にあり、1個目を食べている間に、この独特な旨味と香りに病みつきになってしまいました。にぎり加減も絶妙で、お米の粒立ちともっちり感を両方味わうことができます。
このおにぎりをいざ自分で再現しようとしても、真似できそうにありません。付け合わせに入っているのは、唐揚げ2個と味付玉子。鶏にこだわった潔い組み合わせで、この商品の弱点を探そうと思ってもなかなか見当たりませんでした。
茶色い弁当、最高です……。価格は496円で、1パック食べたらおなかは大満足。一度食べる価値は絶対にあると断言できるおいしさです。
ミニストップのおにぎりがコスパ最強なワケ

日本最大手の小売チェーンが運営しているコンビニであり、お弁当や総菜の製造技術や原価コントロールはトップレベルであることは間違いありません。小売りの王者が本気でおにぎりを作るとこうなるのか!と強く納得できるような、本当に素晴らしいおにぎりであると、お世辞抜きに感じた次第です。
さあ皆さんも、気になる方は一度お試しを!
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。