美容ライターの遠藤幸子です。突然ですが、質問です。
普段ファンデーションをどのように塗っていますか?

 何気なく続けてきたファンデーションの塗り方が、実は肌を老けて見せる要因になっていたということもあります。

40代がドキッとする「やってはいけないファンデの塗り方」。余...の画像はこちら >>
 今回は、現在48歳の筆者が40歳前後の数年悩んだメイクすると老けて見える問題を解決するために試行錯誤を繰り返してたどり着いた、やってはいけないファンデーションの塗り方を紹介します。

やってはいけないファンデーションの塗り方

(1)均一に塗る

 ファンデーションは均一に肌に伸ばしましょうという言葉をよく耳にします。けれど、顔全体に均一に塗るのはNGだと筆者は考えています。

 なぜなら、顔を立体的に見せるためにも内側から外側に向かって徐々に薄くなるように塗っていくほうが自然な仕上がりになるからです。また、カバーしたい部分は個人差があるとはいえ、多くの方が悩む目の下のクマは顔の中心部にあります。そのため、この部分を特に重点的にカバーすることが大切だと言えます。

(2)厚塗り

 年齢を重ねると、シミや肝斑、クマ、毛穴など隠したい肌悩みが増え、そうした悩みも年齢とともに深刻化しがちです。それをファンデーションでしっかりカバーしようとすると、自ずとファンデーションは厚塗りになりがちです。けれど、厚塗りにすると肌の透明感を欠いて老けて見えることにつながります。

良かれと思ってやってたかも……

(3)フェイスラインギリギリまで塗る

 均一にファンデーションを塗る時にやってしまいがちなのが、フェイスラインギリギリまでしっかりとファンデーションを塗ることです。

 そうすると、ファンデーションを塗っている箇所と塗っていない部分とでくっきりとした差が出てしまい、顔だけ白く浮いた仕上がりになってしまうことがあります。顔だけ白く見えると老けて見えるだけでなく、不自然な仕上がりになります。

(4)ファンデーションを吸収するスポンジや指紋が深い手で塗る

 どのようなツールを使ってファンデーションを塗るかも非常に重要で、ベースメイクの仕上がりを左右すると言えます。


 例えば、スポンジの中にはファンデーションを素早く吸収してしまうものがあり、その結果本来肌に塗るはずだったファンデーションよりもずっと少ない使用量になってしまうことがあります。

 すべてスポンジが当てはまるわけではありませんが、少なくともファンデーションをしっかりと吸収してしまうスポンジの使用は避けましょう。

 また、指で塗るのも絶対にNGではありませんが、指先の状態によります。例えば、よく手を洗う方や水仕事を素手でする方などは指紋が深く、ファンデーションを塗る時に影響が出てしまうことがあります。

マイナス5歳見えを叶えるファンデーションの塗り方

(1)目の下から外側に向かって徐々に薄くなるように塗る

 目の下にファンデーションを置き、そこから外側に向かって徐々に薄くなるように塗ります。
まぶたや口の周りは最後に使用したツールに残ったもので仕上げましょう。

40代がドキッとする「やってはいけないファンデの塗り方」。余計な“ひと手間”が老け見えの原因に
目の下から外側に向かって徐々に薄くなるように塗る
(2)ファンデーションは薄く塗って気になる部分に少量だけ重ね塗りする

 ファンデーションは最初に薄く塗って気になる部分に少量だけ重ね塗りすると、厚塗りになるのを防ぐことができます。

塗り方の工夫で、自前のシェーディング効果

(3)フェイスライン手前でフェイドアウトする

 ついフェイスラインまでファンデーションを塗りたくなるかもしれませんが、徐々に薄くしていき、手前で自然にフェイスアウトしましょう。フェイスラインにファンデーションを塗らないことで自前のシェーディングが入るようになるだけでなく、顔と首の差がくっきりならずに自然につなげることができます。

40代がドキッとする「やってはいけないファンデの塗り方」。余計な“ひと手間”が老け見えの原因に
フェイスライン手前でフェイドアウトする
(4)ツールは肌にムラにならずになじませやすいものを使う

 ツールはこれでなければというものはないと考えていますが、ムラにならず、ファンデーションを必要以上に吸収することもないものを選びましょう。

(5)ほうれい線や小鼻、小鼻の周りは小さな丸いブラシでクルクル塗る

 ほうれい線の周りや小鼻、小鼻の周りは毛穴の方向があちこちを向いています。そのため、小さな丸いブラシを使ってクルクルと小さな円を描くように塗るとうまく毛穴やキメ乱れをカモフラージュすることができます。

 質感やカバー力に注目し、こだわってファンデーションを選んでも塗り方が残念だと本来の良さを活かしきれないことがあります。
この機会にぜひファンデーションの塗り方を見直してみてください。

<写真・文/遠藤幸子>

【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachikoendo_
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