冠婚葬祭などのフォーマルシーンは調べればいくらでも服装のルールが出てきますが、より難しいのがスマートカジュアルです。明確な定義がなく個人の解釈によるところが大きいので、何を着れば良いのか悩みますよね。そこで今回は、40代におすすめのシーン別スマートカジュアルコーデの鉄則を紹介します。
格式の高い舞台観劇では何を着たらいい?
歌舞伎やクラシックコンサート、バレエやお能といった格式の高い舞台観劇においては、スマートカジュアルが望ましいです。フォーマルのようにノースリーブがNGという縛りはありませんが、静かに鑑賞するため動くたびにジャラジャラと音を立てる装飾品は避けましょう。室内では体温調節もしやすいようにジャケットもしくは薄手の長袖だと良いですね。色や柄、素材などのルールは基本的にはありませんが、長時間座るため、窮屈に感じやすいパンツルックより、ワンピースやスカートのほうが安心。とろみブラウスや立体的なフォルムのワンピース、シアー素材といった高級感あるアイテムで、品格のある着こなしを楽しみましょう。
高級レストランでのディナーでは?
オーベルジュのフレンチ、懐石料理や、ホテルでのディナーなど、大人になると“ちょっと良いところ”に出かける機会も増えますよね。こうしたシーンでも活躍できるのがスマートカジュアル。ディナーのジャンルによって、食事の妨げにならないデザインの服装を選びましょう。
社員総会や式典など会社行事での服装
年に数回、あるかないかの会社行事。行事内容によってはセミフォーマルなどのドレスコードがありますが、基本はスーツスタイルやツーピース、セットアップなどのビジネスライクな服装が望ましいです。ただ、あまりにもかっちりとした着こなしだと、華やかな場では少し地味な印象を与えてしまうのでシルクサテンやシフォン、レースといった華やかさを感じる素材を選ぶと良いでしょう。
TPOを考え、落ち着いて対応できる大人に
大人になると、それらしい振る舞いをして然るべきという暗黙のルールがあります。しかし、服装をはじめとしたマナーというのは自発的に学んでいかないと、なかなか知る機会がありません。とくに年齢を重ねると、立場的にかしこまった場に出向くことも増えていきます。その度に右往左往することなく、落ち着いて対応できる力を身につけたいものですよね。まずは、服装のマナーからマスターしてみてくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。