アドリブ企画に「既視感」…ネットがざわついた夜
同番組は、8月15日に新企画「それアドリブでやらせて下さい」を2時間スペシャルとして放送。Snow Manのメンバーが不良生徒となり、オリジナル学園ドラマ『SOOKIES』を撮影する企画となった。この企画は、佐野勇斗、中条あやみ、あのなど豪華ゲストが出演し、ドラマの撮影をしながら指定されたアドリブブロックでお題に沿った即興トークをするというもの。この構成や演出が、Netflixで配信されているバラエティ番組『トークサバイバー!』シリーズに酷似していると、放送中からSNSで話題を集めたのだ。
ちなみに、『トークサバイバー!』の演出・プロデューサーを務める佐久間宣行氏は、自身のXで番組終了直後に「マジかよw」と投稿。このタイミングが良すぎる投稿となり、SNSでは佐久間氏に知らせず、TBSが番組を制作した疑惑が浮上し、パクリ騒動が勃発した。
Snow Manファンも苦言「メンバーが叩かれるのが一番つらい」

テレビ関係者は、今回の騒動はTBSの制作スタッフに問題があると指摘している。
「アイドル番組では、人気が高いバラエティのパロディを行うことがよくあります。ただ、今回の『それスノ』は、新企画と称しているのが問題です。これでは、自分たちで考えて立ち上げた企画だとアピールしているようなものですからね。佐久間氏やNetflixとタッグを組んで制作した様子もなく、人気が高いSnow Manの番組としては配慮が足りないと言えるでしょう」
今回、通常なら擁護に回るであろうSnow Manファンも、「企画側じゃなくてSnow Manが叩かれるんだからいい加減にしてほしい」「今回出てくれたゲストに申し訳ないよ」など否定的な意見を多くSNSに投稿している。
安易な模倣と誤った起用――炎上を呼んだ致命的判断

そして、この企画をSnow Manにやらせた点も問題だ。
また、番組では面白くなければ即脱落というルールがあり、参加する芸人やタレントは次々と危険なトークを展開する。この結果、勝ち残るほどにゲストが極限の暴露ネタで自虐する姿を見るのが面白い構図となる。
一方で、今回の『それスノ』では、即脱落というルールもなく、面白くないトークでも許容される空気のまま2時間の放送が続いた。その結果、中途半端なトークが多くなり、メンバーは番組によって「滑らされる」ことになった。
被害者はSnow Man?責任を負わされたのは誰か

バラエティ番組に多く出演する向井康二は頑張って自虐トークを披露したが、大半がオチのない普通のトークに終わった。熱狂的なファン以外の視聴者からは、「トークがつまらない」という印象を抱かれただろう。
SNSでは「もっとスノを大事にして」「番組もメンバーもファンも誰も得してないやろこれ」という、メンバーを心配する声が見受けられる。今回の企画に関して無理な設定を押し付けられたSnow Manは、ある意味では犠牲者と言えるだろう。
ちなみに、Snow Manのメンバーはお題に対して、自分たちのイメージを守りながらも、なんとか最大限に面白くなるよう一生懸命トークを披露していた。自分たちの番組をなんとか盛り上げようとする必死な姿を見ると、なぜスタッフがきちんと企画を考えられなかったのか、残念な気持ちになる。
今回、一部のファンも懸念しているが、Snow Manの冠番組ということもあり、メンバーが悪く見られる可能性がある。それだけにスタッフはSnow Manに合った内容なのかどうか、今後慎重に考えて番組を制作するべきだろう。
<取材・文/女子SPA!編集部>
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