この2026年7月期、視聴率が右肩上がりのドラマ『Tシャツが乾くまで』(TBS系、毎週金曜、夜10時~)。主演は蒼井優で、ある2組の夫婦がバス事故に巻き込まれ、幸せな日常が崩れていくミステリアスな物語です。


「なんだこりゃ!」蒼井優の“バツ4設定”にネット大荒れも、「...の画像はこちら >>

9話の放送直後からネットが大荒れ

9月11日放送の最終回はまた一波乱ありそう。というのは、第9話(9月4日放送)に衝撃展開があり、ネットが騒然としたからです(以下、9話のネタバレを含みます)。

咲子(蒼井)の夫・充(松山ケンイチ)は失踪癖があり、なかなか問題のある人物。その充を愛する咲子――だと思っていたら、第9話で突然、咲子が離婚歴を夫に明かしたのです。しかもバツ4で、充は5人目の夫だった!

この展開に、SNSやネットニュースのコメント欄は、「叫んだ」「バツ4は想定外」「ヤバすぎた」と大バズり。

「もちろん『予想外で面白い』というコメントもあるのですが、割合としては、プチ炎上状態と言えるぐらいブーイングが多かったです」
そう話すのは、多数メディアに芸能コラムを寄稿している、恋愛コラムニストの堺屋大地さんです。

《なんだこりゃって感じだった》
《充の失踪グセ、咲子の飽き性。どうでもいい夫婦の話になってしまった》
《意外な過去があれば面白いわけじゃない》
など、確かに、9話放送直後からネットは大荒れでした。

脚本家・生方さんの掌の上でころがされてる?

同作の脚本は、『Silent』などで知られる気鋭の脚本家、生方美久(うぶかた・みく)さんです。

「生方さんへの否定的なコメントも目立ちました。《なぜ離婚4回とか極端な人ばかり出してくるのかね?》とか。
僕も、このストーリー展開やキャラづくりはどうかと思う……と言いつつ、なんだかんだで、このドラマにハマっているんです!」(堺屋さん、以下同)

そして、ネットで批判している人も、同様だと言います。

「ドラマをリアタイ視聴して、批判コメントまで書き込むなんて、めちゃくちゃハマってるじゃん!と。きっと最終回も観る“いいお客さん”ですよね。
結局、生方さんの掌(てのひら)の上でころがされているんですよ(笑)」

実際、「生方さんの掌の上」を裏付けるような発言を、生方さん自身がしているのです。

「怒れる人が、一番ドラマを楽しんでいる」

以下は、講談社の映像メディア「THINKpod(シンクポッド)」のインタビュー(9月5日公開)での、生方さんの言葉です。

「『共感』を目指そうとすると、“あるある”になっちゃう」。そうではなくて「“こんな人いるんだ!?”という見方で、ドラマを楽しんでほしい」。

怒れる人が、一番ドラマを楽しんでいるんだなって

「(フィクションの登場人物に怒って)いくら人格否定発言をしても、情報開示請求されない(笑)。発散できる。それも含めて、ドラマなんだと思うんです」

9話で「バツ4なんていねぇよ」という反応がありましたが、いなそうで少数は存在する多様な人たち、善悪がはっきりしない世界に、リアリティがある――と生方さん。それで怒る視聴者がいるのも、想定内だったわけですね。

SNSでの考察や批判まで、作品の一部

しかも、充役の松山ケンイチはSNS活用が抜群にうまく、放送後に毎週「【充への応援(お叱り)メッセージはこちら】※メッセージは最上級に上品にして頂けると嬉しいです」と自身のXに投稿。視聴者の感想が集まり、毎回3万いいね!を超えるほどなのです。

『Tシャツが乾くまで』の平均世帯視聴率が1話6.9%⇒9話8.8%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と右肩上がりなのも、放送後にSNSで盛り上がれるドラマだからでしょう。

「昨今の考察ブームもそうですが、SNSなどに考察や批判を書き込むまでが、いい意味でワンパッケージになっていて、作品の一部なんだと思うのです。イライラ・モヤモヤして、ネットが荒れるところまで含めて、“お祭り”を楽しめばいい。

そう達観して、最終回を楽しみましょう」(堺屋さん)

さて、最終回ではどんな“お祭り”が待っているでしょうか?

<堺屋大地 文/溝口ゆかり>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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