(花蓮 11日 中央社)花蓮県文化局は12日から、台湾鉄路の台東線で活躍していた日本製のLDT103型蒸気機関車(=写真)や貨車などを県内の鉄道文化園区で展示すると発表した。公開初日には記念式典も行われる。


台東線は日本統治時代の1919(大正8)年に軌間762ミリの軽便鉄道として部分開通。1980年に北回線が開業すると、直通運転のために1067ミリに改軌され、旧型車両は営業運転から引退した。

陳淑美文化局長によると、花蓮駅の改築に伴い駅前に保存されていた車両が移設されることになったため、文化園区での展示を打診したところ、台鉄側が快諾したという。

展示される車両は台鉄の車両工場ですでに再塗装され、12日午前に花蓮市の中心部を通って文化園区に運び込まれる予定。文化局では汽車が市街地を通過する光景を楽しむ貴重な機会だと話している。

(李先鳳/編集:齊藤啓介)