(台北中央社)台湾独立を主張する民間団体「台湾国弁公室」の幹部が10日、中正紀念堂(台北市)の蒋介石像に朱墨液2袋を投げ付けて警察などに取り押さえられた。「社会秩序維護法」違反で送検される見通し。


犯行に及んだのは、同団体の陳峻涵主任。これまでにも同施設の蒋介石像にペンキをまくなどの抗議活動を繰り返してきた。

同団体は同日、フェイスブックを通じて声明を発表。毎年12月10日は国連が定めた世界人権デーだとした上で、「台湾は人権立国を自称しているが、政府は人権を踏みにじってきた蒋介石の像を首都に居座らせている」とつづり、「この上もない皮肉だ」と批判。銅像を撤去して「移行期の正義」を着実に実行し、人権擁護の決意を示すよう蔡英文政権に呼び掛けた。

(黄麗芸/編集:塚越西穂)