(台北中央社)李登輝元総統の死去を受け、ポンペオ米国務長官は30日、追悼文を発表し、台湾で数十年間続いた権威主義体制の終結を手助けし、経済の繁栄と法の支配をもたらしたとその功績をたたえた。米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)台北事務所(大使館に相当)では31日、弔意を示す半旗が掲げられた。


ポンペオ氏は文中で、李氏を「Former Taiwan President」(元台湾総統)と呼称。米国は引き続き、台湾との関係を強化させ、李氏が残した政治的遺産をなつかしむとつづった。

AITも31日、報道文で「最も深い哀悼の意」を表明。李氏について、台湾を短期間で戒厳令時代から民主主義体制に転換させたほか、総統在任中に米台パートナーシップの基盤を築き、インド太平洋地域と全世界に大きな利益をもたらしたと評価し、これらの貢献は世々代々に深く影響すると称賛した。

(陳韻聿、徐薇婷/編集:塚越西穂)