(台北中央社)中央感染症指揮センターは4日、チャイナエアライン(中華航空)の乗組員2人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。30代の男性操縦士と20代の女性客室乗務員。
感染源は調査中だとしている。同航空操縦士と北部・桃園市のホテルに関連する感染者は先月20日以降で計27人になった。

指揮センターによれば、操縦士の男性は先月16~18日、客室乗務員の女性は同22~25日にそれぞれ米国路線に乗務していた。2人は同29日に接触しており、指揮センターは感染の関連性を調べている。操縦士の男性は先月22日に新型コロナウイルスワクチンの1回目の接種を済ませていた。

操縦士の男性は先月25日に同航空操縦士を対象とした検査を受けており、PCR検査、血清抗体共に陰性だった。
だが今月1日に発熱やせき、鼻水などの症状が現れ、検査を受けた結果、陽性だった。客室乗務員の女性は先月25日の乗務終了後、桃園空港近くの検疫用ホテルに宿泊。同29日にホテルの退避措置により、集中検疫所に移った。同28日と30日に受けた2度の検査では共に陰性だったが、今月2日に発熱やめまい、胃の痛みなどの症状が現れた。検査の結果、陽性と判定された。

この日、海外に行動歴がある輸入症例は6人確認された。
20~60代の男性で、先月16日から今月2日にかけてインドネシア、タイ、インド、フィリピンから入国した。台湾内の感染者は計1153人になった。

▽台北、新北、桃園の3市の病院とケア施設、面会停止

指揮センターは4日、北部・台北市、新北市、桃園市が管轄する病院とケア施設について、17日まで原則的に面会を停止すると発表した。入院患者や施設入居者の付き添いは1人まで認められる。

(編集:名切千絵)