(台北中央社)台湾と日本の文化交流の深化を目的に、双方のアーティストやクリエーター、デザイナーたちが参加する「Taiwan NOW(台湾ナウ)」が東京、台湾南部の高雄、オンラインで開催される。それぞれの個人が作品を紹介する合同展覧会のようなものではなく、台湾と日本がチームとして共に創り上げるイベントを目指すという。


国をまたいだイベントで、台湾と日本の文化の最先端を発信する。テーマは「花と祝福」。芸術文化で人々を癒やし、疫病や自然災害を乗り越え、前進する力をもたらすことを願い、台湾と日本が共に大きな花を咲かせようという取り組みだという。文化部(文化省)の後援の下、台湾文化の理解促進を図る「財団法人文化台湾基金会」が主催する。

来月2日には東京・丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiで台湾デザインを紹介する展覧会「未来の花見:台湾ハウス」が始まる。同30日からは同じく丸の内のKITTEで、台湾と日本のアーティストらがコラボレーションした大型インスタレーション作品やパフォーマンス作品が公開される。


台湾では、台日合作の台湾オペラ(歌仔戯)が12月25日に高雄の衛武営国家芸術文化センターで上演される。現代美術作家、やなぎみわさんが演出と脚本を手掛け、南部の三大劇団が参加。世界初演だという。

オンラインのバーチャル会場では、音楽や映像、アニメ、短編映画の他、コンテンポラリーダンスやインスタレーションなどさまざまな台湾の作品を紹介。バーチャル空間で体験する、見る、聞くことを通じ、「アートの未来型」を模索する試みだとしている。来月30日に公開が始まる。


(邱祖胤/編集:楊千慧)