(台北中央社)台湾で新型コロナウイルス対策を担う中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は10日、12~17歳の青少年に対するビオンテック製ワクチンの2回目の接種について、実施を見合わせる方針を明らかにした。青少年が同ワクチンを接種後に心筋炎を発症した事例が少数確認されているため。
立法院(国会)社会福利・衛生環境委員会で述べた。

台湾では9月下旬、同年齢層に対するワクチンの接種が始まった。同年齢層への接種はビオンテック製しか認められていない。

陳氏は同委で、この年齢層に対する2回目接種の時期について野党・国民党所属の立法委員(国会議員)から質問された。これに対し、専門家会議で実施見合わせと今後2週間を観察期間にすることが決まったと説明。その間、青少年における心筋炎の発症例を検証し、2回目接種の実施可否について検討すると回答した。
陳氏によれば、ビオンテック製ワクチン接種後に心筋炎を発症したケースは青少年では16件報告されているという。

(江慧珺/編集:荘麗玲)