(台北中央社)原料や運営コストの高騰を受け、台湾の飲食店各社が相次いで値上げを発表している。

▽ 鼎泰豊、前菜を約60円値上げ

小籠包(ショウロンポウ)の有名店、鼎泰豊(ディンタイフォン)は11日から一部メニューを値上げした。
対象はメニューの約半数に上り、値上げ幅は平均約3%。引き上げ幅が最も大きいのは前菜で、70元(約288円)が85元(約350円)になる。チャーハン類や小籠包はそれぞれ10元(約41円)値上げする。

▽ マクドナルドは最大約30円引き上げ、一部値下げも

ファストフードチェーンのマクドナルドは、24日から一部メニューの価格を改定する。ハンバーガー単品の一部は1~5元(約4~21円)の値上げ、ドリンクやスイーツは最大7元(約29円)の値下げとなる。

バーガーの単品価格は15品目が値上げ、2品目が据え置き、1品目が値下げする。
ドリンクやスイーツは15品目が据え置き、14品目が値上げ、9品目が値下げとなる。値上げ幅が最も大きいのはコーンスープ小サイズの7元。アメリカンコーヒーは7元安くなる。

▽ 台湾吉野家、丼ものを約40円値上げ

牛丼チェーンの台湾吉野家は16日、丼ものの値上げを発表した。10元(約41円)引き上げる。セットメニューやサイドメニューは価格を維持する。


同社は値上げの理由について、牛肉や豚肉、鶏肉など食材の価格高騰に加え、包装資材の値上がりも影響したと説明している。

(余暁涵/編集:名切千絵)