(台北中央社)パソコン大手の華碩電脳(ASUS、エイスース)は14日夜、ロシア向けの商品の出荷を停止したと明らかにした。ウクライナ難民の人道支援のため、3000万台湾元(約1億2400万円)を寄付することも発表した。


ロシアから侵攻を受けているウクライナのフェドロフ副首相は10日、ツイッターで同社の施崇棠(しすうとう)董事長(会長)に宛てた書簡を公表。ロシアでの事業などを停止するよう求める内容だった。

同社は14日夜、これに回答する形で公式ツイッターに声明を出し、ウクライナ情勢に対する深い関心を表明。また、国際的な規則を順守してきたとの立場を示した上で、供給網や物流、金融取引などの要因による複合的な困難に直面した現在の状況により、ロシアへの出荷は事実上の停止となったと説明した。

3000万元は外交部(外務省)が財団法人賑災基金会を通じて開設した専用口座に寄付するとしている。

(呉家豪/編集:楊千慧)