(台北中央社)アクション俳優のジミー・ウォング(王羽)さんが5日、台北市内の病院で死去した。79歳。
香港の映画界で活躍し、60、70年代には武侠映画のトップスターに上り詰めた。

娘で歌手のリンダ・ウォン(王馨平)さんが同日、フェイスブックで明らかにした。

ウォングさんは1943年、上海生まれ。1967年に出演した「片腕必殺剣」(獨臂刀)のヒットで一躍スターの仲間入りをし、約60本の武侠映画に出演した。1970年のヒット作「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー」(龍虎鬥)では監督、脚本、主演を担当するなど、監督としても才能を発揮した。

1990年代以降は表舞台から徐々に姿を消していたが、2011年にピーター・チャン(陳可辛)監督の「捜査官X」(武侠)で金馬奨助演男優賞にノミネートされ、2013年にはチョン・モンホン(鍾孟宏)監督の「失魂」で金馬奨主演男優賞候補に選ばれた。
2019年には金馬奨生涯功労賞を受賞した。

晩年には脳卒中を患い、2度の開頭手術を受けていた。

(葉冠吟、王心妤/編集:名切千絵)