(パリ中央社)世界貿易機関(WTO)の閣僚会議出席のため、スイス・ジュネーブに滞在している鄧振中(とうしんちゅう)行政院政務委員(無任所大臣)は13日、リトアニアのライムンダス・カロブリス外務副大臣と会談した。双方は、中国から国際ルールに反した手段で貿易に圧力をかけられているとし、その中国の「経済的脅迫」に対して共に対抗することで一致した。


鄧氏は台湾の人々がチョコレートなどリトアニアの商品を積極的に購入していることや、政府も数度にわたってリトアニアでの見本市への出展や視察を行っていることに触れ、双方の交流が緊密に行われていると強調。カロブリス氏は感謝を示し、経済関係の強化に自信を見せた。

カロブリス氏は、台湾の半導体産業には学ぶべきところが多くあり、両国の産業には協力の伸び代があると指摘。リトアニア経済革新省の副大臣らによる代表団が12日から4日間の日程で訪台しているのもこのことが理由だと語った。またレーザーやエネルギー産業はリトアニアの強みだとした上で、台湾からの投資を呼び込みたいと述べた。

中国の圧力については、双方の協力を強化して権威主義国家による経済的脅迫に対抗し、手を取り合い強靭(きょうじん)な民主主義のサプライチェーン(供給網)を構築することを確認した。


(曽婷瑄/編集:齊藤啓介)