(台北中央社)台北駅地下街から誠品が撤退し、今年4月から通販会社「東森購物」が運営を担うことが明らかになった。東森購物が16日、報道資料で発表した。


テレビショッピングやインターネット通販を手掛ける東森購物。新型コロナウイルスの影響が一段落して以降は実店舗の展開にも力を注いでいる。

売り場の面積は約5000坪で、年間延べ4000万人が出入りするとされる。東森購物は、既存の飲食店に加え、多目的な機能を充実させる方針を示した。地下街の一角では多くの若者がダンスの練習をしており、これらの若者のニーズに合う場を提供する。台北駅には外国人労働者も多く集まることから、外国人労働者たちが集えるような空間を設けることも検討するとしている。


東森購物は今後、他の駅や病院のフードコート、高速道路のサービスエリアなどの運営権の取得を目指していくという。

同売り場を巡っては、新型コロナの影響で人出が減り、売り上げが落ちたとして誠品が同売り場を所有する台北市に契約の早期終了を申し出ていた。

(江明晏/編集:楊千慧)