(高雄中央社)訪日している南部・高雄市の陳其邁(ちんきまい)市長は10日、福岡県を訪問し、服部誠太郎知事や県議会議員らと面会した。双方は産業やスポーツ、教育、観光などの面で意見交換し、交流の深化に期待を寄せた。


陳氏は、福岡がソフトバンクホークス、高雄が台湾プロ野球、台鋼ホークス(台鋼雄鷹)の本拠地であることや陸上競技の強豪とされる福岡大学がかつて高雄で合宿を行い、地元学生らと触れ合ったことなどに言及。スポーツを通じた友好交流を促進し、さらに教育などの協力につなげたいと語った。

また高雄がイノベーションパークや半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)をはじめとする半導体産業の発展に力を注いでいることから、情報通信産業の発展を重視する福岡とは多くの交流の可能性があるとし、都市と産業の実質的な交流に期待を寄せた。

5月にはエバー(長栄)航空が高雄と福岡を結ぶ直行便の運航を再開させるとして、服部氏や県議の高雄訪問を呼びかけた。

服部氏は、台湾とは経済や文化面の交流が盛んだとし、今後は半導体や観光、金融などの分野で交流が深められるだろうと語った。

(蔡孟妤/編集:齊藤啓介)