APECでは12~13日に財務相会合が開かれ、14~15日には閣僚会議を開催。台湾からは鄧氏と国家発展委員会の龔明鑫(きょうめいきん)主任委員(閣僚)が代表として参加する。15~17日の首脳会議には半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者、張忠謀(ちょうちゅうぼう)氏が台湾の特使として出席する。
鄧氏は12日までに中央社の取材に応じ、多くの国の閣僚と一度に対面できる機会は貴重だと述べ、必ずや各国と2者間会談を行うと言及。「多ければ多い方がいい」と語り、TPP加盟国に対して台湾の加入の意欲と各種の準備作業を伝えることを重要任務の一つにすると説明した。
また、米国との間で6月に第1段階の協定を締結した貿易協議の枠組み「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」について、期間中に米国のキャサリン・タイ通商代表と面会できるよう期待を寄せた。第2段階の交渉は進捗(しんちょく)が遅れている。
(曽智怡/編集:名切千絵)