(台北中央社)米グーグルは11日、台湾での2023年度の検索ランキングを発表した。ニュース関連での急上昇ランキングの1位は「台風」。
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などスポーツ大会に関するワードや来年1月の総統選に関連して野党連合を指す「藍白合」などが上位10位以内に入った。

台湾では今年9月、4年ぶりに台風が上陸した。この他にも複数の台風が台湾に接近したため、「台風」の単語が多く検索されたとみられる。スポーツの国際大会では、3月のWBCが3位に、中国・杭州で10月に開かれたアジア大会の野球競技が8位、夏に行われたサッカーの女子ワールドカップ(W杯)が9位にランクインした。また、世界的に注目を集めた対話型生成AI(人工知能)の「チャットGPT」が2位に、9月に発表された米アップルの新型スマートフォン「iPhone 15」が5位、軍事衝突が発生した「イスラエル」が6位、2月に起こった「トルコ地震」が10位に入った。

台湾内の出来事では、税収の上振れ分を財源として国民全員と一部外国人居住者に現金6000台湾元(約2万8000円)を給付する「6000全民共享普発現金」が4位に入った。
7位の「藍白合」は最大野党の国民党と第2野党の民衆党が来年1月13日投開票の総統選と立法委員(国会議員)選に向けて手を組むことを指す。総統選で野党連合が成立するかに注目が集まっていたが、候補の一本化に関して合意が得られず、不成立に終わった。

人物の急上昇ランキングでは、性加害を告発された人気司会者のミッキー・ホアン(黄子佼)さんと歌手で俳優のアーロン(炎亜綸)さんがそれぞれ1位と2位に入った。台湾では今年5月末ごろから、セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」が芸能界や政界、学術界など各界で広がりを見せ、著名人の加害が相次いで表沙汰になった。9位には米大リーグで活躍する大谷翔平選手がランクインした。

ランキングは昨年12月から今年11月末までを調査対象とし、検索数の急上昇の幅を基準に順位を付けた。


(呉家豪/編集:名切千絵)