陳天来故居は2006年、陳の子孫からの申し出により市定古跡に登録された。だが同局によれば所有者が30人以上いた他、費用が膨大なため修復を円滑に始められなかった。建物が長い間放置され損傷が広がったため、同局は所有者との積極的な調整に踏み切ったという。
同局は建物の建設が、清朝の伝統的な街並みが近代の欧州風に移り変わる先駆けであることを具体的に表しており、台北の都市発展の歴史において大きな意義があると説明。修復完了後は大稲埕エリアの文化的なランドマークになるとし、当時の上流社会の生活や豪邸の文化芸術を伝えるとともに、展示スペースを設置して地域の茶商や台湾北部の茶業の歴史を紹介する計画だと明らかにした。
修復は2期に分けて行われる。
(陳怡璇/編集:田中宏樹)