対中関係を巡っては、対中融和路線の野党・国民党の立法委員(国会議員)17人が26日から28日までの日程で訪中していた。
中国の政治・経済勢力への抵抗などについて考えるシンクタンク、台湾経済民主連合の許冠沢副秘書長は29日、中央社の取材に対し、中国は台湾に対して経済的圧力を加え続けていると指摘。局所的に遮断して経済的つながりを切り離すというやり方を先に取った後で、「一つの中国」を巡る「92年コンセンサス」に賛同する人の仲介を通じて改めて規制を解禁することで、「『一つの中国』を受け入れてこそ甘い蜜が吸える」とのメッセージを発しているとの見方を示した。
一方、両岸(台湾と中国)の経済・貿易交流を推進する海峡両岸経貿文化交流協会の鄧岱賢秘書長は、中国が台湾に向けて発表した措置は「一種の善意」とみなすことができると語る。関係を改善するためには双方の善意が必要だとし、中国が一歩歩み寄ったからには、台湾の政府の関係部門もそれに応えることが期待されるとの考えを示した。
(李雅雯/編集:名切千絵)