(台北中央社)呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)は4月30日、訪台中の自民党青年局訪問団を歓迎する食事会を開いた。あいさつで、日本が近年、国際社会の場で台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返し述べていることについて「歓迎と感謝」を表明し、権威主義国家の軍事的拡張に対応するため、民主主義陣営の団結や連携は極めて重要だと訴えた。


食事会には訪問団団長を務める鈴木貴子青年局長や藤井一博参院議員、金子俊平衆院議員、山本左近衆院議員、友納理緒参院議員らが出席した。

呉外相は先月3日に台湾東部沖で地震が発生した際、岸田文雄首相が即座に台湾にお見舞いを表明した他、上川陽子外相が台湾に対する100万米ドル(約1億5000万円)規模の緊急無償資金協力を発表したことに触れ、「台湾の人々はこれを忘れない」と語った。また、台日が手を取って協力を続け、自由で開かれたインド太平洋を実現させられるよう期待を寄せた。

鈴木氏は、現在の日台関係はまさに「遠い親戚より近くの他人」の体現だと言及し、自民党青年局は台湾のパートナーとして台湾との協力関係を今後も深化させ、地域の平和的発展や安定に共に貢献していくと述べた。

訪問団は3日まで滞在する。

(編集:名切千絵)