この日高雄市内で行われた関連式典で陳市長は、市政府はクルーズ船の運航支援に尽力すると強調。観光イベントと組み合わせて高雄をPRし、海洋観光を推進してクルーズ船による経済効果を高めると意欲を見せた。
使用されるクルーズ船は「スターナビゲーター」と「スターボイジャー」で、いずれも乗客定員は約2400人。沖縄、宮古島、石垣島を巡る路線やフィリピンのラオアグやコロン島、ボラカイ島、プエルト・プリンセサを結ぶ路線、ベトナムのハロン湾やダナンを訪れる路線など28便が運航される予定。
スタードリームクルーズの関係者は、2023年に初めて高雄に進出して香港とを結ぶクルーズ船を運航し、高雄を出発するクルーズ船としては最も良い成果を残したと説明。フィリピンへの路線は金曜日の夜に出発し、日曜日の夜に戻るスケジュールだとして、利便性をアピールした。
高雄市政府海洋局は、海洋観光の発展に尽力しているとした上で、海の島を巡る短距離旅行の高い需要に応え、高雄のクルーズ母港としての戦略的地位を一層高めたいと強調。今後も中央政府や観光産業のパートナーと協力し、路線の刷新や埠頭(ふとう)施設の改良を進め、高雄をアジアクルーズの玄関口にしたいと意気込みを語った。
(林巧璉/編集:齊藤啓介)