(桃園中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は13日、北部・桃園市新屋区にある内政部(内務省)警政署(警察庁)対テロ訓練センターで、特殊部隊である維安特勤隊の訓練の様子を視察し、各方面の力を合わせて、社会全体の防衛力強化を推進するよう呼びかけた。

頼総統は、関連の装備について説明を受けた他、建物内や鉄道車内で犯人を制圧し、人質を救出する訓練などを見学した。
あいさつでは維安特勤隊について、国内屈指の重要部隊だとし、テロ攻撃や重大な刑事事件に関する任務だけでなく、暴力・破壊行為、誘拐、ハイジャック、シージャック対応などの特殊任務に当たると、その重要性を強調した。

また近年は日増しに複雑化する国際情勢や気候変動、武力攻撃とは判断しにくい手段で圧力を加えるグレーゾーン作戦に直面していると指摘。警察機関は社会全体の防衛力強化の重要な基礎だとの認識を示した。

訓練については、積極的に準備をすればするだけ、人々は安心でき、台湾はさまざまな挑戦に対処する能力を持てると主張。実践的な訓練の優れた成果で、社会治安を維持し、国民の命と財産の安全を確保する任務を必ず達成できると隊員らを激励した。

(葉臻/編集:齊藤啓介)
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