(台北中央社)米メトロポリタン美術館が所蔵する名作計81点の展覧会が14日、台北市の国立故宮博物院北部院区(北院)で始まった。同館の収蔵品が台湾で展示されるのは初めて。
頼清徳(らいせいとく)総統は13日に開かれた開幕記者会見で、その意義を強調するとともに、海外の有名作品を紹介することで台湾や故宮の国際的知名度の向上を図るよう期待を寄せた。

「印象派からモダニズムまで─メトロポリタン美術館名作展」と題された同展覧会。「体の姿勢」「肖像と人物」「自然散策」「都会から田舎へ」「水辺の風景」という五つのメインテーマに分かれており、フランスの絵画やデッサンなど、約1世紀にわたる西洋美術の歩みを振り返る。

故宮の蕭宗煌(しょうそうこう)院長によれば、同展はアジア巡回展の一環で、台湾は1カ所目。次は韓国国立中央博物館で展示される。

展覧会では印象派の巨匠ルノワール、ポスト印象派の大家ゴッホやセザンヌ、色彩の魔術師と呼ばれるマチスの他、コットやゴーギャン、スーラ、ピサロなど計38人の画家の傑作が楽しめる。

北院第二展覧館で10月12日まで。

(王宝児/編集:荘麗玲)
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