台湾は昨年、訪台客の年間目標を1000万人に設定していたが、約786万人にとどまった。今年も1000万人を目標に掲げている。陳氏は訪台客の誘致に関し、多くの観光客が訪れる京都やスペイン・バルセロナで地域住民から観光公害に抗議する声が上がっていることに触れ、仮に外国人観光客の訪台が市民に影響するならば、ある程度の取捨選択が必要になる可能性があると指摘。そのため、より適切な評価指標の設定を考えているとし、現時点では新たな目標値として宿泊日数の増加などを検討していると説明した。
また、複数の公共交通機関の乗車券をセットにした周遊パス「Taiwan PASS」について、さらなる進化に意欲を示した。Taiwan PASSのラインアップをさらに多様化させられれば、外国人旅行者の利便性はより一層向上するとし、外国人旅行者がよく利用するコンビニチェーンと協力の可能性について協議する方針を示した。
(黄巧雯/編集:名切千絵)