シンポジウムは、清潔で快適な公衆トイレの実現を目指して開催。トイレの設計や維持管理、誰もが利用しやすい機能などをテーマに話し合った。日本トイレ協会の山本耕平会長は、日本における洋式便器の普及の歴史などを解説した。
環境部の沈志修(しんししゅう)常務次長は、台湾は先進的な国でありながらもトイレ文化のレベルは依然改善の余地があると指摘。またアンケート調査によれば、台湾では和式便器を好む人が約半数を占める一方、高齢者には身体的な負担になるとし、日本の取り組みに学ぶ価値があると語った。
環境部では、今後も引き続き特色ある公衆トイレの設置を推進し、設置・改修工事の補助に関するガイドラインの見直しと改訂に取り組む方針。補助を受けるトイレの設計段階では、バリアフリーやジェンダーフリーのコンセプト、親子連れや高齢者のニーズを取り入れ、利便性を高めるとしている。
(呉欣紜/編集:齊藤啓介)