地検の報道資料によれば、日本の反社会的勢力のメンバーが頻繁に台湾を訪れ、薬物をレトルトパックに隠して日本に密輸しようとしているとの情報をつかんだ台湾の検察や警察が、日本の警察と協力して来台する疑わしい日本人を洗い出し、摘発に至った。
主犯格とみられる日本人の男は2024年の9月と12月に台湾を訪問し、台湾人の被告らと密輸について話し合った。今年3月、男は共犯の日本人3人を順次台湾に送り込み、その後自らも訪台。共犯にレトルトパック入りのフカヒレ粥や高級スープ・仏跳牆を購入させた。
その後、男らは3月5日に東部・台東県内で共犯の台湾人から薬物を受け取り、ホテルでレトルトパックに詰める作業を実施した。情報をつかんだ検察と警察が7日、台北市の松山空港で東京行きの便に搭乗しようとしていた日本人被告を摘発し、覚醒剤が入ったレトルトパックなどを押収した。男は110万台湾元(約540万円)の対価で、台湾人共犯者と密輸を共謀したという。
(謝幸恩/編集:田中宏樹)