(台北中央社)都市(城鎮)強靱(きょうじん)性演習の防空演習が15日から18日にかけて、中部、南部、北部、東部・離島の順に実施される。演習当日には防空警報の放送や避難、交通規制などの訓練を行う。
開始時にはサイレンを鳴らす他、「空中脅威警告システム」を通じて、当該地域内にある携帯電話にアラートを配信する。サイレンが鳴った際、当該地域内の人は全て、防空演習に合わせて指示に従う必要がある。

防空演習は15日に中部(苗栗県、台中市、南投県、彰化県、雲林県、嘉義県、嘉義市)、16日に南部(台南市、高雄市、屏東県)、17日に北部(宜蘭県、基隆市、台北市、新北市、桃園市、新竹県、新竹市)、18日に東部・離島(花蓮県、台東県、金門県、連江県、澎湖県)で実施される。時間は中部、南部、北部では午後1時半から同2時まで、東部・離島では午前10時から同10時半まで。

台北市、台中市、台南市では、防空演習と併せて午前に図上演習、午後には戦時下の災害救助に重点を置いた総合実践訓練も行われる。

また、全22県市でそれぞれ三つの自治体(郷、鎮、市、区)を重点地域とし、防空施設への市民の避難を実際に検証する。避難においては、公共交通機関や生活・消費関連施設(ホテルや商業施設、市場、ドラッグストアなど)、機関(政府機関、郵便局、銀行など)に重点を置く。

車両の走行中にサイレンが聞こえた場合は冷静に対応し、警察や民間防衛スタッフによる歩行者・車両規制に従う必要がある。重点地域内の車両は道路の端の安全な場所に停車して下車し、防空避難施設に入るか、警察などの指示に従って避難することが求められる。演習地域内の各政府機関、部隊、学校、企業、工場、市民は全て、規制や演習に従うことが義務付けられる。

(呉書緯/編集:名切千絵)
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