(高雄中央社)海軍艦隊指揮部は1日、南部・高雄市の新浜営区で航洋曳船「大岡」と掃海艦「永陽」の除籍式を行った。いずれも米軍から譲り受けたもので艦齢は70年を超え、台湾では30年以上にわたって任務に当たった。


同指揮部の報道資料によれば、大岡は「USSアチョマウイ」として1944年に進水。太平洋艦隊に所属し、46年にはビキニ環礁での核実験「クロスロード作戦」にも加わった。台湾には91年に引き渡され、軍事演習や救難任務に当たった。

永陽は「USSインプリシット」として54年に就役。94年に台湾側への引き渡しが行われ、その後は多くの軍事演習に参加した。

式典では同指揮部の呉立平指揮官が除籍を宣言。続いて、各軍艦の幹部が旗や印鑑、艦名プレートを返納した。式典終了後には呉氏らが艦内を巡り、船体のナンバーを塗りつぶした。

(張已亷/編集:田中宏樹)
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