「国家の団結」を主軸にした全10回の講演会の一環。
頼総統は、今年度の国防予算が立法院(国会)で野党主導で一部凍結され、凍結額が一時、899億台湾元(約4440億円)余りに達したことに言及し、凍結された国防予算は解除すればいいというものではなく、業務や国際社会からの見え方にも影響を与えていると指摘。多くの国際社会の友人から「台湾には自分たちを守る決意がないのではないか」と関心を寄せられたと明かし、「これは間違ったメッセージだ。台湾の国際イメージと台湾の自己防衛の決意に大きな影響を与える」と述べた。
また「実力を通じてこそ真の平和が達成できる」と強調し、紙1枚の協定や侵略者の要求に応えることでは平和は決して成し遂げられないと訴えた。その上で、「台湾は決して自発的に戦争を起こさない。そうではなく、国家や地域、世界の現状と平和を守っていく」と語った。
(葉素萍、温貴香/編集:名切千絵)