(屏東、台北中央社)与党・民進党所属の立法委員(国会議員)に対するリコール(解職請求)運動で文書を偽造した疑いがあるとして捜査を受けている、野党・国民党中央委員会(本部)組織発展委員会の黄碧雲副主任委員について、台湾屏東地方法院(地裁)は2日、台湾屏東地方検察署(地検)が求めた勾留と接見禁止を認める決定をした。

屏東地検の報道資料によれば、同地検は1日、北部・桃園市、中部・南投県、東部・花蓮県、台東県の各国民党支部や黄容疑者の関係先などを捜索し、黄容疑者ら党職員15人を呼び出して事情聴取を行った。


検察官は取り調べの結果、黄容疑者に刑法の文書偽造罪や個人情報保護法違反、公職人員選挙罷免法が定める他人の個人情報を無断で利用して提議を偽造する罪について嫌疑が重大だと認定。共犯者や参考人と口裏合わせを行う恐れがあるとして勾留と接見禁止を求めた。

一方、国民党は2日、声明を発表し、検察は証拠がないまま党職員の自宅を捜索して自白を迫ったと主張。捜査の限界を著しく超越しており、法的手続きの正義に反していると批判した。

(李卉婷、劉冠廷/編集:田中宏樹)
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