(台北中央社)陽明交通大学(北部・新竹市)と九州大学(福岡県)は11日、半導体分野の教育や研究プログラムの開発に焦点を当てた「ジョイントキャンパス」の取り組みに関する覚書を締結した。陽明交通大が21日までに報道資料で紹介した。


両大主催の「日台国際半導体・イノベーションスタートアップフォーラム」が11日、福岡市内で行われ、陽明交通大の林奇宏学長と九州大の石橋達朗総長が覚書に署名した。

覚書に基づき、九州大は毎年10~20人の学生を陽明交通大に派遣する。双方で単位互換制度や共同学位制度を検討する他、教員交流や共同でのカリキュラム設計も推進する。

林学長は、台湾の半導体産業が成功した鍵の一つに、大学と産業、政府による緊密な協力体制があると言及。陽明交通大は工学部などがあるキャンパスが新竹サイエンスパーク(新竹科学園区)に隣接していることに触れ、長年にわたって台湾積体電路製造(TSMC)などの人材・研究開発の需要に応えてきたと説明した。

その上で、九州大との協力関係の深化を通じ、台湾の成功体験をアジア太平洋地域のイノベーションや人材交流の新たなモデルにできればと期待を寄せた。

(許秩維/編集:田中宏樹)
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