文化部(文化省)が運営するデータベース「国家文化資産網」によれば、新竹神社は初代の社殿が1918(大正7)年に落成。40年(昭和15)には2代目が完成し、42(昭和17)年には「国幣小社」に昇格した。
市政府によると、第2次世界大戦後は台湾警備総司令部の施設などとして使われ、社庫や神楽殿、社務所、斎館、絵馬殿が現存しているものの、自然災害や倒木などの影響で状態が良くなかったという。
市政府は、台湾で神楽殿や絵馬殿が残る旧神社は少なく、修復には困難が伴うことから日本から専門家ら6人を招いたと説明。市政府工務処は、修復は3段階に分け、第1段階は2024年10月から約4500万台湾元(約2億2500万円)を投じて作業が進められているとし、来年4月には完成するとの見込みを示した。
邱臣遠(きゅうしんえん)代理市長は、台日の協力を通じて市の文化資産を共に修復して昔の姿を取り戻し、両国間の協力関係をより深めたいと語った。
(魯鋼駿/編集:齊藤啓介)