(台東中央社)東部・台東県大武の今年7月の雨量が1851.5ミリに達し、日本統治時代の1940年ごろに気象観測施設が設置されて以来、同月としては最多記録を更新したことが、交通部中央気象署(気象庁)の統計で分かった。台東気象観測所の冉立群主任は、台風の外側の雲や南西からの季節風の影響を受けたとしている。


気象署によると、7月は台東市で879.5ミリ、成功で979ミリの雨量を観測した。大武では20日間にわたって雨が降り、17日から22日までは6日間降雨が続いたという。冉主任は大武の7月の雨量は全国でも最多だったと語った。

この雨の影響で台東市と南部・屏東県を結ぶ南廻公路は複数箇所で土石流が発生し、その都度通行止めになった。台湾鉄路南廻線では21日に大武駅で線路が冠水した他、27日には一部のトンネルで漏水が起き、不通となった。また一部地域では土砂崩れや土石流で民家が流されるなどの被害も出た。

(盧太城/編集:齊藤啓介)
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