(台北中央社)第2次世界大戦終結と抗日戦争勝利80周年を記念した国防部(国防省)主催の音楽会が21日、台北市内で開かれた。会場には抗日戦争に参加した退役軍人2人が招かれ、顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)から記念メダルが手渡された。


音楽会は「記憶は使命になる」をテーマに行われ、各時代の名曲の演奏にアクロバットダンスのパフォーマンスやプロジェクションマッピング、アニメーションを合わせ、没入感のあるステージを作り上げた。台湾のヒップホップグループ「玖壹壹」(ナイン・ワン・ワン)やカリブ海の島国セントルシア出身の歌手、ケリル(Keril 韋喆)さんらもパフォーマンスを披露した。

抗日戦士として招かれたのは張作民さんと張映南さん。司会者から2人が紹介されると、客席からは拍手喝采が起こった。

国防部は記念メダルの授与について、その勇敢な功績をたたえ、抗日戦争の精神と中華民国を守る信念を宣揚するとともに、中国共産党が主張する抗日戦争の歴史や話語権(言説の権力)の歪曲、奪取に対抗し、抗日戦争の正統な歴史としての中華民国の位置付けを堅固にするものだと説明した。

また、音楽会によって抗日戦争の記憶を呼び起こし、勇ましい精神を心に刻んで後世に伝承し、「中華民国を守る」「軍民が心を一つにして敵に対抗する」などの抗日精神を国民の心に深く植え付けられればとした。

(呉書緯/編集:名切千絵)
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