(台北中央社)7月の参議院議員選挙東京選挙区に無所属で出馬した社会運動家の平野雨龍氏が22日、台北市内で開かれた民間シンクタンク主催のシンポジウムで講演し、中国の侵略に対抗するため、台湾や日本など民主主義国家が団結する必要性を訴えた。

シンポジウムは「台日共鳴:中国による浸透の現状と対策」と題して行われ、インド太平洋戦略シンクタンク(台北市)が主催した。


平野氏は選挙期間中、「外国人対策」を主に訴え、中国人の日本入国や土地購入、帰化などを制限する政策を掲げた。2019年には香港で起こった逃亡犯条例改正案を巡るデモ活動に参加した。

平野氏は、伝えたい訴えは中国の「人口侵略」だとし、移民という形で静かに日本に入り込み、民主主義の抜け穴を利用して日本の民主主義を破壊していると指摘。19年の香港の大規模デモに関し、その出来事に大きく揺り動かされたとし、香港の「一国二制度」を50年間保障することを明記した「英中共同声明」があっても中国共産党は約束を守らないことから、中国共産党を絶対に信じてはならないと訴えた。

また、台湾と日本は現在、中国に対抗する第一線に位置し、中国からの脅迫を受けているとし、各民主主義国家は団結して専制主義の中国による侵略に対抗し、民主主義や自由を守るべきだと述べた。

(呉書緯/編集:名切千絵)
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