(台北中央社)行政院(内閣)は27日、内閣改造の顔触れを発表した。経済部(経済省)、衛生福利部(保健省)、数位発展部(デジタル発展省)、国家発展委員会の4部会(省庁)のトップを入れ替える他、新設する運動部長(スポーツ相)には、バドミントン男子ダブルス台湾代表として五輪2大会連続金メダルを獲得した李洋(りよう)氏を起用する。


頼清徳(らいせいとく)総統は最大野党・国民党の立法委員(国会議員)に対する大規模リコール(解職請求)投票の結果が判明した23日夜、内閣改造を進める考えを示していた。リコール投票は先月26日と今月23日の2回に分け、計31人を対象に実施されたが、いずれも不成立だった。

経済部長には龔明鑫(きょうめいきん)行政院秘書長、衛生福利部長に石崇良(せきすうりょう)同部中央健康保険署長、数位発展部長に林宜敬(りんぎけい)同部政務次長、国家発展委員会主任委員に葉俊顕(ようしゅんけん)前中華経済研究院院長が就く。運動部(スポーツ省)は来月9日に発足する。

行政院秘書長には張惇涵(ちょうじゅんかん)総統府副秘書長を充てる。

各部会の政務次長・副主任委員(副大臣)、常務次長(事務次官)級では、原住民(先住民)族委員会副主任委員に、かつて中日ドラゴンズでプレーした元プロ野球選手の陳義信(ちんぎしん)氏が起用された。

政務次長・副主任委員、常務次長級を含め、16ポストが刷新される。行政院は新内閣を「AI行動内閣2.0」と命名した。

(頼于榛/編集:名切千絵)
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