同コンテストは今回で2回目。農糧署の陳啓栄副署長は、台湾の果物はそのまま食べるだけでなく、ジュースやドライフルーツ、パウダー、ジャム、果実酒などに加工するのにも適していると強調。これまでにもさまざまなコンテストを実施してきたと述べ、産業全体の価値を高め、国内市場のニーズの変化に応えるとともに、ギフトとして世界への売り込みを図りたいと語った。
前回は食品関連企業だけが参加したが、今年は宿泊業者や観光工場などが加わり、44社から47商品が出品された。金賞には、パイナップルやパッションフルーツ、レモンなどを使った10商品が選ばれた。
鳴日号を運営するライオントラベル(雄獅旅遊)の黄信川董事総経理(取締役社長)は、台湾の良質な果物を使ったスイーツを提供する列車が運行されることをうれしく思うと語った。また今後は同社が運営や代理販売を手掛ける国内外の他の観光列車でもアピールし、より多くの外国人に商品を知ってもらいたいと述べた。
農糧署の統計によると、全国の果樹栽培面積は13万7000ヘクタールを超え、総生産量は230万トン、年間生産額は946億台湾元(約4576億3000万円)に達する。昨年の果物の総輸出量は3万9895トンで、輸出額は26億元(約125億7800万円)に上ったという。
(汪淑芬/編集:齊藤啓介)