テレサ・テンさんの逝去30周年を記念　来月5日に音楽会　生前の夢かなえる／台湾
来月の音楽会について説明するテレサ・テン文教基金会の鄧長富董事長＝9月11日、台北市 画像（1枚）
（台北中央社）台湾出身の歌姫テレサ・テンさんの逝去30周年を記念した音楽会が台北市の国家音楽ホールで来月5日に開催される。交響楽団の演奏でテンさんの名曲を観客に届ける。


記者会見が11日、台北市内で開かれた。テンさんの兄でテレサ・テン文教基金会の董事長（会長）を務める鄧長富さんは、流行音楽は国家音楽ホールの舞台で演奏できないとこれまで思われており、テンさんもこの機会に恵まれなかったと言及。また、テンさんは生前、多くのバンドと共演したものの、交響楽団と共演したことはなかったとし、今回の音楽会はテンさんの生前の夢をかなえるものだと話した。

音楽会はハープ奏者で作曲家のリー・チェーイー（李哲芸）さんが創設した交響楽団「湾声楽団」が演奏を担う。「小城故事」や「独上西楼」「月亮代表我的心」「何日君再来」など10曲以上を奏でる。

リーさんは、音楽会に歌手は登場しないと説明した上で、「音楽を聞けば、心の中でテレサ・テンの最も美しい歌声が自然と浮かんでくることでしょう」と話した。

テンさんは1995年5月8日に42歳で亡くなった。

（邱祖胤／編集：名切千絵）
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