(台北中央社)立法院院会(国会本会議)は30日、違法薬物を使用した状態での運転に対する法定刑の厳罰化を盛り込んだ刑法改正案を可決した。10年以内の再犯で人を死亡させた場合、最高で死刑が適用される。


台湾では違法薬物を使用した運転者による交通事故が社会問題化している。交通部(交通省)の統計によれば、今年1月から5月までで、違法薬物などを使用した状態での運転による死者は17人に上り、2人だった前年同期や2023年同期を大幅に上回った。

可決された改正案では、違法薬物を使用した運転に対する法定刑を現行の「懲役3年以下、30万台湾元(約145万円)以下の罰金を併科可能」から「懲役6月以上5年以下、50万元(約242万円)以下の罰金を併科可能」に引き上げた。

違法薬物を使用した運転で人を死亡させた場合の刑罰は、現行の「懲役3年以上10年以下、200万元(約966万円)以下の罰金を併科可能」から「懲役7年以上、700万元(約3380万円)以下の罰金を併科可能」とした。重傷を負わせた場合には、現行の「懲役1年以上7年以下、100万元(約483万円)以下の罰金を併科可能」から「懲役5年以上12年以下、500万元(約2415万円)以下の罰金を併科可能」とした。

違法薬物を使用した状態での運転により、起訴猶予処分または有罪判決を受けた人が、10年以内の再犯で人を死亡させた場合の刑罰は、現行では「無期懲役または懲役5年以上、300万元(約1450万円)以下の罰金を併科可能」としていたが、「死刑、無期懲役または懲役10年以上、1000万元(約4830万円)以下の罰金を併科可能」に引き上げた。

(許維庭/編集:名切千絵)
編集部おすすめ