シリーズ読者投稿~会えないあなたに伝えたい事~ 投稿者:Kさん(埼玉県・50代女性)

埼玉県在住のKさんが語ってくれたのは、今は亡き父との思い出だ。

その日、財布を忘れて仕事に出かけたKさんを、父が追いかけてきてくれたのだが......。

「おしゃれして出かけた私を作業着姿で追いかけてきた父。電車の...の画像はこちら >>

<Kさんの体験談>

私が20代の頃、財布を忘れて仕事へ出かけたことがありました。

すると父が私が乗るローカル線の駅まで追いかけてきてきたのです。

恥ずかしさでひったくるように...

車掌に声をかけた父が、車内の私に大声で声をかけます。

「おーい、わすれてるぞ」

おしゃれした若い自分に対して、父は作業着のような服装。

私は恥ずかしさのあまり「定期券あるから大丈夫だよ!」と半分イラついて持ってきてくれた財布をひったくる感じで受け取ってしまったのです。

その後父が車掌に頭を下げているのが電車の中から見えて、父のありがたさを思い涙が出そうになりつつも、周囲の乗客の目が恥ずかしくて仕方ありませんでした。

「おしゃれして出かけた私を作業着姿で追いかけてきた父。電車の中で大声で呼ばれ、周囲の視線が恥ずかしく...」(埼玉県・50代女性)
頭を下げている父が見えて...(画像はイメージ)

その父が急死して、もう15年経ちます。

あの時言えなかった「ありがとう」を言いたいです。

親不孝ばかりでごめんなさい、健康には気をつけて生きていきますね!

「お父さんに伝えたい気持ち」募集中

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんなことがあって、何に感謝をしたいのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)