カピバラが脱走後40日以上経過、中国の動物園が懸賞付き指名手配で住民に協力を呼びかけ
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 中国揚州市にある動物園で、2025年4月3日、3頭のカピバラ、ドウバオ、バゾン、ドゥオドゥオが脱走した。

 バゾンとドゥオドゥオはすぐに捕獲されたが、ドウバオだけは追跡をかわし、40日以上経過した今も逃走中だという。

 動物園では一般市民に情報提供を呼び掛けており、警察が出す指名手配書のようなポスターを作成し、有力な提供者には無料入場券を報酬として提供すると発表した。

1匹だけ追っ手をかわし、逃げ続けるカピバラ

 舞台となっているのは、中国・江蘇省揚州市にある「茱萸湾風景区(Zhuyuwan Scenic Area)」の動物園。

 2025年4月3日、飼育されていた3匹のカピバラが脱走するという事件が発生した。

 脱走のきっかけは、飼育されているカピバラのうちの1匹、バゾン)が木製のパネルをぶち破ったことによるもので、連れ立ってドウバオ、ドゥオドゥオが園を飛び出した。

 バゾンとドゥオドゥオはほどなくして捕獲され、無事に帰還。だがドウバオだけはその後も巧みに追跡をかわし、40日以上も野外生活を続けている。

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懸賞付き指名手配犯風ポスターが作成される

 この冒険好きな脱走犯のドウバオに対し、動物園側は、警察が指名手配犯を探しているかのようなユニークなメッセージ[https://m.weibo.cn/detail/5165203198840145]を発信して話題を集めた。

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懸賞付指名手配

容疑者名:豆包(脱獄の疑い)
性別:メス
年齢:1歳半
体重:21kg
特技:水泳、特に潜水スキルはプロ級
最後の目撃場所:中国・江蘇省揚州市 茱萸湾風景区カピバラエリア

2025年4月3日未明、栄黄湾動物園からカピバラ3匹が脱走。そのうち2匹はすでに無事確保されましたが、ドウバオだけは現在も逃走中です。

調査の結果、ドウバオは危険な道具は一切所持しておらず、攻撃性もないため、市民や観光客の皆さまはご安心ください。ただし、脱走の前科あり。

他のカピバラたちへの悪影響を防ぐためにも、早期の帰還が望まれます。

特別懸賞あり!
ドウバオの居場所に関する有力情報をご提供いただいた方には、動物園の入場券1枚を贈呈いたします!

2025年5月11日 茱萸湾動物園 カピバラ捕獲チーム一同

カピバラには自首することを呼びかけ

 ちなみに動物園側は、その後の投稿[https://m.weibo.cn/status/5165475769880339]で、現在の穏やかな気候や水草も豊富なことから、ドウバオが野外で生き延びるられる条件はそろっているので、もしもの心配はしていないと述べている。

 この辺りは運河の近くで、ドウバオは泳ぎが非常に得意なため、捕まえるのが難しい状況なのだそうだ。

そしてドウバオに対しては直接こう呼びかけている。

「ドウバオ、今ならまだ遅くはないから自主的に出頭してください。外の世界は今は楽しいかもしれないけど危険がいっぱいです。2週間以内に出頭しないと、ブタ箱(刑務所)ならぬ、カピバラ箱行きになっちゃうよ!」

 あくまでも容疑者を扱う警察風な呼びかけだが、果たしてドウバオにこのメッセージ、届いたろうか?

 続報が入り次第、お伝えしよう。

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