私の彼はボーイング737-800。大型旅客機に恋し交際5年目の女性、「いつか結婚するのが夢」(ドイツ)


 世の中には、人間や動物など命あるものを愛情の対象として捉えず、橋やベリリンの壁、エッフェル塔やシャンデリアなど、様々な物に性的魅力を感じ、愛情を向ける「対物性愛」という性的嗜好を持つ人が存在する。

 ドイツにも、大型旅客機に恋した女性がいる。


 ボーイング737-800が、その女性の恋愛対象相手だ。しかし、実物大は大きすぎて一緒には暮らせないため、女性は自宅では同型のモデルを代わりにして愛情を注いでいるという。
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My Boyfriend Is An Aeroplane | EXTREME LOVE

【大型旅客機「ボーイング737-800」に一目惚れした女性】

 ドイツのベルリンに住むミッシェル・コブケさん(30歳)には、交際して5年になるステディな相手がいる。

 それは、ボーイング社の大型旅客機ボーイング737-800だ。

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b1-foto/pixabay
 2013年11月に初めて飛行機に乗ったミッシェルさんは、自分が大型旅客機にハマったのを感じ、2014年3月に初めてボーイング737-800に搭乗した時には、一目惚れし、ボーイング737-800に完全に恋に落ちたことに気付いた。

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 しかし相手は大型旅客機であり、それに搭乗する以外は、実物と一緒に過ごすことはなかなか容易ではない。


 そのため、自宅寝室には1.6メートルの同型モデル機か、コンポーネントの1つを持ち込み、実物大の代わりとして愛情を思う存分注いでおり、名前も、ダーリン(愛しいひと)を意味するドイツ語の「Schatz」と名付けている。

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普通の人間同士のカップルと変わりません。抱き合ったり、ソファで居眠りしたり。一緒にリラックスした夜を過ごして一緒にベッドで眠ります。

彼は、とても魅力的で、セクシーで、エレガント。旅客機の中でも一番美しい姿を持っています。

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【一生に一度の触れ合いの機会に感極まる】

 遠距離恋愛よりも遥かに困難な恋愛関係を築くミッシェルさん。しかし、交際5年にして、初めて実物大の最愛の相手と1対1で触れ合うチャンスが与えられた。

 2019年5月1日、ミッシェルさんを取材したメディアの配慮により、ミッシェルさんは特別にボーイング737-800の格納庫へ入ることが許可されたのだ。

 一生に一度とも思えるこのチャンスを得たことで前日から興奮していたミッシェルさんは、当日実際に初めて身近に目にした愛しいボーイング737-800の美しさに、大きな衝撃を受けた。

 感極まり、言葉少なにゆっくりと機体を指でなぞりながら、時折優しくキスをするミッシェルさんの仕草は、長年会いたかった愛しい相手にようやく巡り合えた喜びそのものだ。

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 空港の専門スタッフにより、特別にコックピットへ入ることが許可されると、ミッシェルさんは貴重な時間を噛みしめるように、パイロット用シートに座って目を瞑り、愛しそうに操縦部分に触れ、愛情を注いだ。


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 中でも、ミッシェルさんが一番魅力に感じたのは、主翼端に取り付けられた小さな翼「ウィングレット」だ。

触れた時、すぐに掌がしっとりと汗ばんで、興奮が体を突き抜けました。こんなに間近で一緒に過ごせる機会を得られて、笑顔で頬が痛くなるほど嬉しかった。一緒にいる時、私は世界で一番幸せな女性だと思えました。


【自分のような存在を社会にもっと受け入れてほしい】

 貴重な機会を得た喜びが大きかっただけに、その別れはかなり辛く、ミッシェルさんの目からは涙が溢れ出た。

 ミッシェルさんにとっては、たまたま恋愛対象がボーイング737-800という大型旅客機だっただけのことであり、誰を傷つけることもない特別な愛を育んでいるというに過ぎないのだ。


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世の中には、単に人と異なる私のような人も存在するのだということを、もっと社会に受け入れてほしい。

いつか、実物大と結婚して格納庫で一緒に暮らすのが私の夢です。私は、ボーイング737-800 に永遠の愛を捧げ続けていきます。

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Objektophilie: "Ich habe Sex mit einer Boeing 737-800"

References:Mirrorなど / written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:私の彼はボーイング737-800。大型旅客機に恋し交際5年目の女性、「いつか結婚するのが夢」(ドイツ) http://karapaia.com/archives/52283574.html