
長生き動物 image credit:oldestlivingcat/Instagram
人間の想像以上に長生きする動物は意外と多い。亀は長寿の象徴として知られているが、ニシオンデンザメの寿命は400年と言われており、貝類は500年以上生きることができるという。
また、人間と同様、平均寿命をはるかに超えて長生きする動物たちも存在する。
今回は、『Bright Side』に紹介されていた、ネット上で話題となった長生き動物たちをいくつかみていこう。
【1.ハリエット(カメ 推定176歳)】
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ガラパゴス諸島出身のメス亀ハリエットは、1830年11月に生まれたとされている。科学的検査でメスとわかるまではオスと信じられており、ハリーと呼ばれていたそうだ。
オーストラリアのブリスベンにある植物園に99年間住んでいたハリエットは、その後クロコダイル・ハンターとして知られたスティーブ・アーウィンが所有するオーストラリア動物園に移され、そこを終の棲家として過ごし、2006年6月に176歳で亡くなったという。
【2.明(はまぐり 推定507歳)】
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2006年にアイスランドの海で捕獲したこのハマグリは、イギリスのウェールズにあるバンガー大学の研究チームによって調査された。同チームは、貝殻や木の幹などにある年輪を数えることで年齢を推定する年輪年代学の分析を実行。その結果、このはまぐりは推定年齢507歳であることが判明した。
以降この貝は、1499年に中国を当時した中国明王朝にちなんで、「明」と名付けられた。
【3.チャーリー(コンゴウインコ 推定114歳)】
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ブルーとゴールドのカラフルなこのコンゴウインコは、2004年に飼い主のピーター・オラムさんが「少なくとも100年は生きている」と発言したことによって有名になった。
チャーリーは、1899年頃に生まれたとされており、イギリスのウィンストン・チャーチル元首相に飼われていたと報じられたこともあったが、チャーチル氏の関係者により、後に誤報との発表もあった。
チャーリーは、ピーターさんが運営しているイギリスのサリー州ヒースフィールドのペット保育園で余生を過ごし、114年の寿命を全うしたという。
【4.J2またはシャチおばあちゃん(シャチ 推定105歳)】
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研究者によって推定年齢の幅が広く、1911年もしくは1960年近くに生まれたとされているこのシャチ「J2」は、背びれの後ろに灰色の斑点と半月型の切れ込みが特徴だったという。
1967年、シャチのグループと一緒に捕獲されたものの、水族館で飼育されるには年を取り過ぎているとして、ワシントン州とブリティッシュコロンビア州の北東太平洋と沿岸湾に住んでいた。
その間このシャチについては様々な研究が行われたが、2016年の10~12月の間に死んだことが伝えられた。もし105年生きたとしたならば、歴史上最も長生きしたシャチということになる。
【5林王(アジアゾウ 推定86歳)】
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1917年に生まれた林王は、第二次世界大戦の中日戦争期間だった1937年~1945年にかけて、中国と日本の両軍の重荷を運ぶために使用された。
その後、中国の保護区に移され、1952年には台湾の台北動物園へと移動。戦時中は激務に仕えたにも関わらず、健康状態は極めて良好だったことから、アジアゾウの平均寿命70年を16年も超えて86歳まで生き、2003年に亡くなった。
【6.コーデュロイ(猫 27歳)】
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記録上、最も長生きした猫の1匹として知られているコーデュロイ。1989年8月1日に生まれたこのオス猫は、アメリカ・テキサス州に住む当時7歳だったアシュリー・リードさんの飼い猫となるため、引き取られた。
ギネス記録に認定されるほどの長寿となったコーデュロイは人気となり、インスタグラムのアカウントにも15000人近くのフォロワーを持つほどだったが、2016年に27歳で他界した。
なお、記録上最高齢の猫は、同じテキサス州の「クリーム・パフ」というメス猫で、38年と3日生きたとされている。猫の場合は記録がないだけで、平均寿命(14年前後)を上回る猫がたくさんいそうだ。
【7.トゥイマリラ(カメ 推定188歳以上)】
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1777年にイギリスの探検家ジェームズ・クックが、王室への贈り物としてトンガに持ち込んだのが、このマダガスカル産のカメだ。
トゥイマリラは、宮殿の庭園で188年住んだ後、1966年5月に自然災害で死亡したとされている。
なお、イギリスの女王エリザベス2世は、長生きしたこのカメが会った多くの著名人リストの1人なのだそうだ。
【8.ポンチョ(オウム 推定93歳)】
映画『102』、『エース・ベンチュラ』、『ドクター・ドリトル(1998年)』に登場した映画スターのポンチョは、ハリウッドで多忙な時期を過ごした後、イギリスのシュールズベリーに移り、ペットショップで飼われていたが、2018年に93歳で旅立った。
【9.チータ(チンパンジー 推定80歳)】
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1930年~1940年の間にリリースされたターザン映画に出演し、ターザンの忠実な相棒役を演じて有名になったチータは、引退後は1960年に動物保護区に移った。
腎不全で死んだ時、チータは80歳だったと推定されている。
【10.ジョナサン(カメ 推定188歳)】
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1832年にセーシェルで生まれたとされるセーシェルセマルゾウガメのジョナサンは、50歳の時にセント・ヘレナ島に移住し、長官の住む敷地内に今も住み続けている。
世話人の1人は、「まだまだ元気で、体調もいい。よく食べ、他の種のカメともよく遊んでいるし、自由に野原を散策したり日光浴したりして楽しんでいる」とジョナサンについて語っている。
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written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:114歳のインコ、507歳のはまぐり、ネット上で話題となった10の長生き動物 http://karapaia.com/archives/52291680.html
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