秘密基地って憧れるけど...駅の地下に隠し部屋を作ってしまった3人の交通局職員、バレて逮捕(アメリカ)

駅の地下に秘密基地を作った職員が逮捕される jplenio/pixabay
 子供時代、秘密基地に憧れたことはないだろうか?私は穴窟みたいなところを秘密基地と決め、お菓子とか大事なものを持ち込んだところ、大雨が降って全てが台無しになってしまった記憶がある。

 少数の仲間しか知らない、ミステリアスな秘密の場所は、大人になっても夢とロマンの象徴だ。だがそこに作っちゃまずいだろう。

 世界最大の駅のひとつとして有名なアメリカのニューヨークにあるグランドセントラル駅。この駅のプラットフォーム下に、MTA(NY州都市交通局)職員3人が、秘密基地を作っていたことがバレて逮捕された。『New York Post』などが伝えている。
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3 MTA Employees Suspended After Discovery Of Hidden 'Mancave' Under Grand Central Terminal

【グランドセントラル駅地下構内に隠し部屋を発見】

 9月24日、ニューヨークのグランドセントラル駅を管轄するメトロポリタン鉄道管理局は、3人のMTA職員が114番線のホームの下にある防火スペースを無断で改造し、宿泊と宴会を繰り返していたことを発表した。

 同管理局は、匿名の内部通報を昨年2月に受け、調査を進めていた。

 報告によると、MTA職員である電気技師、大工職人、電線架設技術者の3人は、地下にある未使用の鍵屋の石膏で固められた壁の奥に位置する防火用スペースに、布団やフラットスクリーンテレビ、運動器具、冷蔵庫、電子レンジなどを持ち込んで、隠れ部屋として使用していたという。

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 部屋には、テレビや布団を隠せるよう特別に設計されたように見える木製キャビネットの他、ひきだし用の小さなベッドまでもが設置されてあった。

 去年8月の調査では、検査局は冷蔵庫の中に飲みかけのビール缶があることを発見している。しかし、その時点では証拠の裏付けが完全ではなく、以降も調査が続けられていたようだ。


【3人は逮捕されるも容疑を否認】

 部屋に残されていたレシートや隠れ部屋のテレビに接続されたアマゾンストリーミングデバイスの登録先など細かな調査を続けた結果、部屋からは職員の指紋も検出され、3人は逮捕となった。

 当局の検察官は、次のように述べ、驚きを露わにした。

多くのニューヨーカーが、マンハッタンの不動産の一等地で冷たいビールを飲んでリラックスすることを夢見ているというのはわかるが、グランドセントラルターミナルの地下にあるスペースを、大胆にも自分たちの隠し部屋にしてしまうという人など聞いたこともない。

 駅の管理者は、調査員に対してスペースの存在は物理的に知ってはいても、それがどのように利用されているかなどは全く知らなかったと主張したという。

 しかし、メトロ・ノース鉄道会長は、駅の管理責任者をこのように非難した。

この1件は、当鉄道会社の評判を完全に低下させました。MTA職員が、職務中に部屋を改造し、このような行為に及んだとなれば、ますます許せることではありません。

 現在、メトロ・ノースではグランドセントラル駅の全ての部屋やスペースをマッピングするためのプロジェクトに取り組んでいる。

 鍵などがきちんとかかっているかなどセキュリティの状態を把握し、苦情があれば適切に対応できるプロセスを実施中だ。

 なお、逮捕後も未だ容疑を否認している3人は無給で停職処分中であり、今後懲戒免職となる可能性が高いということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

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