長年人間と共に暮らしてきた犬は、人間の気持ちに寄り添おうとする。それは飼い主だけでなく、悲しんでいる人を見ると、本能的に慰めようとすることが、これまでの研究で明らかになっている。
このほど、アメリカで父親を亡くした少女が、葬儀場を訪れていたところ、散歩中の飼い主に連れられていた犬に近づいて行った。
すると犬は、少女の悲しみを感じ取ったかのように、少女の傍に寄り添い続けたという。『Upworthy』などが伝えている。
【父親を亡くしたばかりの少女と犬の出会い】
アーカンソー州に住むエミリー・バイネマンさんは、4月20日もいつものように愛犬ブルーを伴ってジョギングしながら散歩をしていた。
すると、通りがかった葬儀場の入り口階段から、自分に向かって呼びかける少女がいることに気付いた。
あなたのワンちゃんを触ってもいいですか?
そう尋ねて来たレイリン・ナストちゃん(6歳)は、この日、最愛の父デイヴィーさんを失い、彼の葬儀に出席していたのだった。
そんなことなど全く知らなかったエミリーさんは、「いいわよ、まずパパとママに聞いてからね」と答えると、レイリンちゃんから「ママは今この建物の中にいるの。パパのお葬式だったから」と答えた。エミリーさんは返す言葉を失った。
デイヴィーさんは、結腸がんで闘病生活を経た後、41歳の若さでこの世を去ったという。
エミリーさんは、レイリンちゃんの話にしばらくショックを受けていたが、ブルーは自らレイリンちゃんに近づいていったのだ。
【少女の悲しみを感じ取った犬、そばに寄り添い慰め続ける】
レイリンちゃんは、近くに来たブルーに両手を広げて大きなハグをした。
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ブルーは、レイリンちゃんにハグを受けたあと、まるで慰めるかのようにレイリンちゃんの顔を舐め始めた。
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【少女に招かれ葬儀場の中に入るエミリーさんと犬】
「よかったら、パパに最後に会ってあげて」とレイリンちゃんに言われたエミリーさんは、「こんなジョギング姿で良ければ」と恐縮しながら、ブルーと一緒に葬儀場の中へ入った。
レイリンちゃんに導かれながら、犬を連れて現れたジョギング姿の若い女性の姿を見た葬儀の参列者たちは驚いた。
だが、レイリンちゃんの母、レイシーさんだけは違った。普段パパっ子だったレイリンちゃんが、いつでも友達をパパに紹介することが大好きだったことを思い出し、レイリンちゃんが、エミリーさんと犬を連れて入って来た理由がわかったからだ。
レイリンちゃんが、エミリーさんとブルーを参列者たちに紹介すると、レイリンちゃんの叔母はエミリーさんの耳元でこのように囁いた。
きっと、あなたとブルーは今日何かの運命に導かれてここに来たのね。犬のブルーがレイリンに見せてくれた愛とやさしさは、私たちの心にとても響きました。
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実は、エミリーさん自身もこの出会いは運命なのだと信じたそうだ。
レイリンちゃんと出会えたことは、何かしらの特別な理由があったのだと私は信じています。
それにブルーは、誰かが悲しんでいたり落ち込んでいたりした時には、すぐにそれを察して慰めようとしてくれるんです。
だから私は普段ブルーのことを“やさしい巨人”と呼んでいます。私にとっても、レイリンちゃんと出会えたことは運命で、特別でした。
一方、後のメディア取材で、レイリンちゃんはエミリーさんと仲良くなった理由について、「エミリーは私の気持ちをとても良くしてくれたの」と話している。
最愛の父親を失うという辛い経験をしたレイリンちゃんだが、父を見送る日にエミリーさんとブルーという新しい友達ができた。
今後も、レイリンちゃんとエミリーさん、ブルーは交流を続けていくという。もしかしたら、亡き父がレイリンちゃんにエミリーさんとブルーを引き合わせてくれたのかもしれない。
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written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:父親を亡くしたばかりの少女に寄り添い、慰め続けたのは、見知らぬ人が連れた散歩中の犬だった https://karapaia.com/archives/52303194.html











