北欧のメタル大国フィンランドで行われた調査によると、ヘヴィメタルバンドが多い地域は、死亡率や入院率が低いことがわかったという。
また、これらの地域の病院では、アルコール依存症や自殺問題を取り扱う件数も少なかったそうだ。
メタルバンドの密度と死亡率の関係を調査 ヘヴィメタルのメッカ、フィンランドには3,800以上(2002年から2019年)のメタルバンドが存在する。
ヘルシンキ大学の研究グループは、フィンランド311か所の自治体、15歳から70歳までの3百64万4,944人を対象に、「地域のヘヴィメタルバンドの密度」と「病院への入院率と死亡率」との関連性を調査した。
その結果、ヘヴィメタルを聴くことで「健康に悪影響があるという証拠はない」と結論づけた。
それどころか、メタルバンドの密度が高い地域では、入院と死亡率が若干低かったという。
更にこの地域の住民は、アルコール関連による死亡、事故、暴力、自傷・自殺、精神疾患などの割合も低かったことが分かった。
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image credit:bmj
メタルは人々の一体感を高める 研究内容についてはいくつか欠陥も指摘されているが、それでも、メタルミュージックが、健康的なライフスタイルや、困難な状況への対処能力、地域の一体感などを高めて、人々を健康にすると考えられるようだ。
尚研究者らは、今回はメタル音楽を対象とした研究であり、音楽全般にこうした効果があるのかは分からないとしている。
ちなみに過去には、ヘヴィメタルに血圧を下げ、ストレスを軽減する効果があることも判明している。
この研究は『British Medical Journal』(21年12月15日)に掲載された。
References:Tutkimus: Metallimusiikkiharrastus voi parantaa terveytta / Heavy metal toxicity and mortality—association between density of heavy metal bands and cause specific hospital admissions and mortality: population based cohort study | The BMJ / written by hiroching / edited by parumo
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