巨大アナコンダと格闘する漁師【ヘビ出演中】
 体長9メートル超えも珍しくない世界最大のヘビの1種アナコンダといえば、毒はなくても、大型哺乳類を窒息させる強力な絞めつけ力でも恐れられている。

 だが、ブラジルにはそんな大蛇にも平気で挑む豪胆な男がいるらしい。
SNSに投稿されたその動画には巨大なアナコンダの尾を素手でつかみ上げる男性が!

 その恐れ知らずで果敢な姿にさまざまなコメントが殺到。しかしそこからこのシーンの意外な全貌が明らかになる。

巨大アナコンダを手づかみ!映画さながらのシーンに驚愕 これは今年1月14日にRedditをにぎわせた衝撃的なヘビ捕獲シーン。

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 そこにはなんと自らの手で巨大なアナコンダの尾をがっちりつかみ、ボートに引き上げようとする男性が!

 にわかに信じがたい眺めだが、その先の川面では二度見するほど極太なアナコンダが超ロングな体をくねらせている。

 後にアナコンダは逃げ去ったものの、現実離れもはなはだしい光景はまるで映画のよう。「で、どこまでCG?」って聞きたくなるほどだ。
世界最大だけじゃない。人も絞め殺すオオアナコンダ メディアによると、この個体はボア科アナコンダに分類されるオオアナコンダとみられる。

 世界で最大または最重のヘビとして有名な本種は、体長9.1メートル以上、体重100キロ超まで成長するといわれている。主な生息地は南アメリカの一部、アマゾンやオリノコ盆地の小川、沼地、川などだ。

 オオアナコンダは無毒だがすさまじい締め付け力を有しており、獲物に巻き付き窒息させることで知られる。

 主な獲物は鹿やジャガーなどの大型哺乳類。
大食いなオオアナコンダは豚などの家畜を襲うこともあり人を絞め殺す場合もある。

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あまりの巨体に震えるユーザー!でも実は…? このシーンは580万回も再生され、ショックを受けたユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

 この件に関する海外の反応は...
・映画「アナコンダ」とは違った。

・どこの国?こんなとこ絶対行けないわ!

・ブラジルだよ。こんなアナコンダ見たら現地の女性も悲鳴上げるよ。

・大丈夫。
アナコンダの気を引く餌でも持ってない限り向こうから襲ってくることはまずないから。

・早く放して帰してあげなよ!

・私が寒い地域に暮らす理由の一つがこれ。外出しても恐竜みたいなヘビに会わずにいられるから。

・これはブラジル独自の訓練方法なの?
 ところがまもなくこのシーンについてあるコメントが浮上した。
・これ元の投稿主が訴えられたりしたはず。アマゾンではアナコンダは決して傷つけてはならない神聖な生物なんだよ。
伝承ではアマゾンを造った「水の母」と讃えられてるのに。
アナコンダは追いかけられていた。漁師の執拗な嫌がらせ そう、上のコメントにあるように実はこれ、あるYoutube動画のワンシーンだったのだ。

Animal Wireチャンネルより。元の動画(説明を加えたもの)

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MAN GRABS GIANT SNAKE FROM THE WATER

 元の動画はブラジル南西部サンタマリア川で撮影されたもので、ボートに乗っていた漁師が川岸でとてつもなく巨大なアナコンダを見つけるところから始まる。

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 恐れ知らずなその男性は逃げ出すどころか泳ぎだしたアナコンダを追跡。


 途中で笑顔を見せるなど余裕の表情でボートで追いつくと、その尾を手でつかんで引っ張り上げた。

 さらに驚くべきことにそのシーンは1度きりではなく、数度にわたり撮影されたもよう。

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 一方のアナコンダも人間に追われたあげく捕まることなど思いもよらなかったに違いない。

 動きを封じられたその個体はただ速やかに泳ぎ去ろうとしていただけだったのだ。

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投稿者に虐待の疑い。野生動物保護法違反で罰金を科される かつて公開された元動画も当時は大反響を呼んだ。
二度見するほど大きなヘビを得意げにつかみ上げる男性に多くの人が衝撃を受けたのだ。

 だが後に、じっとしていたアナコンダをわざとオールで刺激して追いかけたり、泳がせては捕まえて楽しんむ姿は虐待に通じるとの声が上がった。

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 経緯を知るRedditユーザーはこうコメントしている。
確かそのヘビはちょうど食事を終えたばかりだった。実はヘビは強いストレスで逃げざるを得ないとき、身軽になるためすべての食べ物を吐き出す習性がある。今回漁師に追われたこのヘビはその逆流を無理やり起こして死んでしまう可能性もあった。
 いくら珍しいとはいえ、消化のためにじっとしていたアナコンダに嫌がらせを繰り返した漁師の動画は現在、違法行為として紹介されている。

 なおこの動画の撮影に関わった漁師2人は野生動物保護法に反するとして環境当局からそれぞれ600ドル(6万8千円)の罰金を科されたそうだよ。

References:indy100 / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

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