ロシアの軍事施設がまるわかり。グーグルマップが鮮明な衛星画像を公開
 ウクライナ軍は18日、公式Twitterで、ロシアの軍事施設に対するグーグルの検閲がなくなったことを発表した。

 グーグルマップ(Google map)の衛星画像を見ると、ロシア全土の軍事施設が高解像度で表示されているという。

 これを見れば、どこの軍事施設に、どんな戦闘機や軍艦、戦車などがどう配置されているのかがまるわかりだ。

グーグルマップでロシアの軍事施設が鮮明にみられるように 4月18日、ウクライナ軍の公式Twitterは、いくつかのロシアの軍事施設の画像と共に、このようにツイートした。
グーグルマップは、ロシアの軍事施設および戦略施設の公開をを開始しました。

今では誰もがロシアの発射装置、大陸間弾道ミサイル施設、秘密の埋め立て地などを、1ピクセルあたり約0.5mの解像度で見ることができます
ロシア軍の内情を探る手掛かりに この鮮明な軍事施設画像は、オープンソースの情報分析者にとって貴重な存在となるだろう。

 2月下旬にロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、オープンソース・インテリジェンスコミュニティは、破壊された戦車、戦闘車両、航空機、巡航ミサイル攻撃の画像をジオロケーションすることによって、戦争の状況をカタログ化している。

 Twitterのユーザーたちは、すでにいくつかの興味深い光景を確認している。まずはリペツクのロシア空軍基地の衛星画像だ。

[動画を見る]

 この空軍基地には、部分的に分解されたMiG-31(あるいはMiG-25)が写っている。  また、愛国的な色に塗られた数機のスホーイ戦闘機が写っているが、そのうちの少なくとも1機は翼が欠けている。  また、モスクワ近郊のラメンスコエ空港には、宇宙船のブランシャトルやスホーイ戦闘機「Su-47」の試作機などが写り込んでおり、奇妙なものが屋外に駐機しているのが見える。

[動画を見る]
もともとロシアの軍事施設にぼかしはかかっていなかった? 今回の件に関して、グーグルマップは公式Twitterアカウントを通して、「元々ロシアの衛星画像にはぼかしなどの加工を施していない」とつぶやいた。  元から衛星画像は鮮明に表示されていたのだが、これまでグーグルマップを使ってロシアの軍事施設などを詳しく調べる人がいなかったようで、たまたまウクライナ軍が最近それに気が付いたということになるのか?

 グーグルマップの使い手なら、驚きの秘密を暴くことができるかもしれない。

References:Russia’s military is on full display in Google Maps satellite view [Updated] | Ars Technica/ written by / parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。